スタッフブログ

皆さんこんにちは!

大分市の屋根・外壁塗装工事専門店

佐藤塗工/プロタイムズ大分大道店の古川です。

築10年以上が経過し、壁面の色あせやひび割れが気になりはじめた方向けに、30坪住宅の塗り替え費用の目安をご説明します。結論として、適正価格は家の状態や使用する材料によって変わります。

この記事では、
①費用の基本的な内訳
②各種塗料の特徴と寿命の違い
③予算が変動する理由
④業者選びで失敗しないコツ

について、大分の気候条件も考慮してわかりやすく解説します。

「安すぎず高すぎない」理想的なリフォーム計画のために、プロの視点から見積書の正しい見方もお伝えします。お住まいの資産価値を守りながら、長く安心して暮らせる家づくりをサポートします。

1.30坪の外壁塗装“相場”の全体像

「30坪の家の外壁塗装っていくら?」という質問には一言では答えられません。塗料の種類や住宅の状態によって大きく変わるため、まずは全体像を把握しましょう。

30坪の外壁塗装の相場

30坪住宅の外壁塗装費用は、100万円前後を中心に80〜130万円程度が一般的な相場です。

この価格差が生まれる主な要因は、選ぶ塗料のグレード(シリコン系かフッ素系か)、必要な下地補修の量、そして付帯部分(軒天や雨樋など)の施工範囲によるものです。

見積もりを取る際は、単に「安いから」という理由だけで決めるのではなく、何にいくらかかるのかの内訳をしっかり確認することが大切です。

外壁面積は何で決まる?

「30坪」という数字は延床面積を表しているだけで、実際に塗装が必要な外壁の面積とは異なります。同じ30坪の住宅でも、平屋か2階建てか、四角い形状か複雑な形状か、窓やドアの数によって外壁面積は大きく変わってきます

正確な見積りのためには、業者による実測が不可欠です。
単純計算では「30坪だから○○円」とは言い切れないため、訪問見積りで実際の面積を計測してもらうことをお勧めします。

大分周辺の気候が費用に与える影響

大分は比較的湿度が高く、夏場の強い紫外線や台風の影響も受ける地域です。この地域特有の気候条件は、外壁塗装の耐久性や選ぶべき塗料に影響します。

例えば、湿気対策として防カビ性能の高い塗料を選ぶことや、台風対策として耐候性の高い塗装仕様を検討する必要があります。地元の気候を熟知した業者選びも重要なポイントです。

2.費用の内訳と単価の見方

外壁塗装工事の見積書には様々な項目が並びます。この章では「何にいくらかかるのか」を正確に理解するための見方を解説し、適切な費用判断ができるようにします。

見積書の項目と根拠

見積書は複数の工程と材料費の積み上げで構成されています。主な項目と各役割を表にまとめました。

工事項目役割単価の表示方法
足場設置安全な作業環境の確保○○円/㎡
高圧洗浄古い汚れや劣化塗膜の除去○○円/㎡
養生作業塗装しない箇所の保護○○円/㎡ または一式
下地補修ひび割れやシーリング補修○○円/m または一式
下塗り密着性・耐久性の基礎○○円/㎡
中塗り・上塗り美観と保護機能の確保○○円/㎡
付帯部塗装軒天・破風・雨樋等の塗装○○円/m または一式

この表の各項目について、見積書では必ず「単価×数量」の計算根拠が明示されているか確認しましょう。
特に外壁面積については、実測に基づく数値であることが重要です。面積が曖昧な見積もりは不透明な価格設定の可能性があります。

単価×数量(㎡・m・式)”の根拠

見積書の信頼性を判断するには、数量の根拠を確認することが大切です。
ここで重要なのが「規定塗布量」という概念です。これは塗料メーカーが定める1㎡あたりの適切な塗料量です。古い外壁は塗料の吸い込みが多く、規定量以上が必要になることもあります。

付帯部(破風・樋・雨戸・水切り等)の記載をチェック

外壁以外の「付帯部分」の扱いは見積書の重要ポイントです。軒天、破風板、雨樋、水切り、雨戸などは、明確に範囲と塗装回数が記載されているか確認してください。

例えば「破風板:30m×2回塗り」のように具体的な数値で示されていることが望ましいです。
「付帯部一式」といった曖昧な表現は、後々「ここは含まれていない」というトラブルの原因になりがちです。写真や図面で明示されているかをチェックしましょう。

3.塗料別:シリコン/フッ素/無機で変わる相場と耐久性

外壁塗装の費用と寿命を大きく左右するのは塗料の種類です。初期費用だけでなく、塗り替え頻度も考慮した長期的な視点で選ぶことが、結果的に経済的な選択につながります。

主な塗料の耐久年数と価格帯の傾向

主な塗料の耐久年数と価格帯を比較します。

塗料の種類耐久年数30坪の価格目安特徴
アクリル3〜5年60〜80万円最も安価だが耐久性が低く、現在はあまり使用されない
シリコン7〜10年80〜100万円コストパフォーマンスに優れ、一般住宅で最も普及
ラジカル制御型シリコン10〜12年90〜110万円従来のシリコンより耐候性を高めた改良型
フッ素12〜15年100〜120万円高い耐候性と防汚性を持ち、長期保証に対応
無機15〜20年120〜140万円最も耐久性が高く、超長期的なメンテナンス計画に最適

この表からわかるように、耐久年数と価格はほぼ比例関係にあります。
ただし、長期的に見ると「年間コスト」(総費用÷耐用年数)では高耐久塗料の方がお得になることも少なくありません。

例えば、7年で塗り替えが必要なシリコン塗料を2回使うより、15年持つフッ素塗料を1回使う方が総コストを抑えられるケースもあります。

最適な塗料選択の考え方

塗料選びは、住まいの状況や将来計画に合わせて考えるのがベストです。
海や工場に近い環境では劣化が早まるため、耐候性の高い塗料を選ぶメリットが大きくなります。

大分の場合、夏の強い紫外線と湿度の高さを考慮すると、中〜高グレードの塗料が長期的には経済的になる可能性があります。

色・艶・付加機能が費用に影響

同じグレードの塗料でも、色や艶、機能性で費用が変動します。特に濃い色や特殊色は色あせしやすく価格も高め。
艶については「艶あり」「7分艶」「3分艶」「艶消し」など複数の選択肢があり、外観イメージに影響します。

また近年は「遮熱」「断熱」「防カビ」などの機能性塗料も人気で、これらを選ぶと追加コストがかかりますが、光熱費削減や住環境改善といった付加価値も得られます。

4.価格が上下する7つの要因

外壁塗装の見積額には大きな幅があるのはなぜでしょうか。同じ「30坪の家」でも、実際の工事費用が異なる理由を理解しておくと、見積書を比較する際の判断材料になります。

【7つの要因】

要因説明価格への影響
住宅形状と実測面積同じ30坪でも2階建てか平屋か、出窓の数や凹凸で外壁面積が変わる面積10%増加で約8〜10万円増
外壁素材の種類サイディング、モルタル、ALCなど素材により必要な下処理が異なるモルタルはひび補修で5〜15万円増の場合も
劣化状態と補修量チョーキングやひび割れの程度で下地処理の手間が増減重度劣化で10〜20万円の補修費増加
付帯部分の範囲軒天・破風・雨樋など塗装範囲の広さ付帯部すべて含むと15〜25万円の差
現場環境と足場条件隣家との距離、屋根勾配、道路幅など作業効率に影響狭小地や特殊足場で5〜10万円増
塗料グレードと性能耐久性や機能性(防カビ・遮熱など)で価格に差高機能塗料で10〜30万円の差
追加工事とオプション屋根塗装、防水工事、雨樋交換などの追加工事内容により10〜50万円増
シーリング工事の有無・範囲サイディング外壁の場合、目地やサッシまわりのシーリング(コーキング)を打ち替えるか・増し打ちするかで費用が変わる。シーリング箇所が多いほど工事費は上がる約20万円程度

この表から分かるように、外壁塗装の費用は単に「坪数×単価」では決まらず、様々な要素が複合的に影響します。

特に注目すべきは実際の塗装面積と住宅の状態です。見積書を比較する際は、これらの要因がどのように反映されているかをチェックしましょう。

極端に安い見積もりは、これらの要因が適切に計算されていない可能性があります。例えば、足場設置の簡素化や塗料の薄塗り、下地処理の省略などが考えられます。
逆に高すぎる場合は、必要以上のオプションが含まれているかもしれません。

複数の業者から見積もりを取得する際は、この7つの要因を基準に内容を比較することで、適正価格と品質のバランスが取れた工事を選ぶことができます

最終的には、価格だけでなく、これらの要素をすべて考慮した総合的な判断が大切です。

5.見積もりの取り方と“正しい比較ポイント”

複数の業者から見積もりを取得する際は、単に「どこが安いか」ではなく、同じ条件で比較することが重要です。
適切な比較方法を知ることで、納得のいく業者選びにつながります。

相見積もりの取り方のポイント

見積もりを効果的に集めるには、いくつかのコツがあります。まず3〜5社程度の業者に依頼し、すべての業者に同じ条件(塗料の種類や施工範囲など)を伝えましょう

必ず現地調査を依頼し、写真付きの劣化診断レポートを受け取ることで、その業者が丁寧に状況を把握しているか判断できます。

見積書は詳細な内訳(数量×単価)が記載されたものを求め、「一式」という曖昧な表現が多い場合は再提出を依頼しましょう。また、希望する塗料のメーカー名・商品名を具体的に指定すると、より正確な比較が可能になります。

正しい比較ポイント

見積書を比較する際は、価格だけでなく内容の差にも注目すべきです。重要なチェックポイントは以下の通りです。

①工事範囲(外壁だけか、付帯部も含むか)

②塗装回数(3回塗りが基本)

③下地処理の方法(高圧洗浄や補修範囲)

④使用する塗料の具体名と使用量

⑤保証内容(期間と範囲)

適正価格は中間的な金額であることが多く、内容の妥当性で判断しましょう。

比較する際に知っておくべき専門用語

見積書には専門用語が多く使われているため、基本的な用語の意味を理解しておくと比較しやすくなります。

「シーリング」はサイディングの目地などに充填する防水材、「タッチアップ」は部分的な補修塗り、「フィラー」は下地の凹凸を整える充填剤を指します。
また「下塗り」「中塗り」「上塗り」の三工程は省略すべきではない基本工程です。
ケレン」は古い塗膜を除去する作業で、丁寧さが仕上がりに影響します。

品質確保に関わる重要な概念として「ロス率(歩留まり)」があります。
これは塗料の計算上の使用量と実際の消費量の差を表す数値で、通常15〜20%程度は見込まれます。適切なロス率が計上されていない見積もりは、途中で塗料が足りなくなり追加費用が発生する可能性があります。

6.大分の気候特性×当店の提案方針

大分の住宅は地域特有の気候条件にさらされているため、外壁塗装も「大分らしさ」を考慮した仕様選びが長持ちの秘訣です。
当店はこの地域特性を踏まえた最適な塗装プランをご提案しています。

大分の気候特性

大分県は温暖な気候ながら、外壁塗装に影響を与える独自の環境要素があります。

まず夏場の強い紫外線と高温多湿な気候が外壁の早期劣化を招きます。海に面した地域では潮風による塩害で金属部分の腐食が進行しやすく、台風シーズンには強風雨による影響も無視できません。

冬は比較的穏やかですが、朝晩の寒暖差が大きい日が続くと、外壁材の収縮・膨張によるクラックが発生しやすくなります。これらの気候条件を理解する必要があるのです。

大分の気候に合わせた、当社の提案方針

プロタイムズ大分大道店では、大分の気候や住環境を踏まえたうえで、建物の状態に最適な外壁塗装をご提案しています。
 夏場の強い紫外線や高温多湿、海沿い地域での塩害など、地域特有の条件によって劣化の進み方は大きく異なります。

そのため、当店では実測調査と写真付きの診断報告書をもとに、劣化の度合いや外壁材の種類、必要な補修範囲を丁寧に確認したうえで見積を作成しています。

塗料選定においては、耐候性や防カビ・遮熱といった機能を持つ塗料も選択肢の一つとしてご提案しており、 見た目の美しさだけでなく、長期的な保護性能にも配慮しています。
「どの塗料がご自宅に合うのか」を重視し、コストだけでなくライフサイクル全体でご満足いただける施工を心がけています。

また、外壁だけでなく軒天・破風・雨どいなどの付帯部も含め、必要な範囲を一つひとつ確認しながらご説明しています。
診断やお見積もりは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

佐藤塗工(プロタイムズ大分大道店)

電話番号:0120-310-116

お問い合わせURL:https://satoutokou.net/contact

7.よくある質問

ここからは、外壁塗装に関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。

Q1:30坪で屋根も同時に塗装すると相場はいくら上がる?(足場共有のメリット)
A1:屋根塗装を加えると、費用は40〜70万円ほど増えますが、外壁と足場を共有するため足場代の負担が抑えられます。総費用は塗料によりますが約130万円〜200万円程度になることが多いです。

Q2:色替え・ツートン・付帯色変更で費用はどれくらい変わる?
A2:→基本的には、追加費用はいただいていません。特殊なデザイン等をご希望の場合のみ追加で費用をいただく場合がございます。

Q3:工期は何日?雨天時は?
A3:足場組立から解体まで、1か月程度工事にはお時間いただきます。

Q4:保証・アフター点検は?
A4:10年のW保証と定期点検を提供し、施工後も安心です。

Q5:見積もりの“高い/安い”はどう判断する?
A5:相場や見積内容、塗料、工事範囲、保証内容と比較し、必要な工程が含まれているかを確認しましょう。極端に安いと品質問題の恐れがあります。

外壁塗装のご相談や無料診断は、当店のショールームまたはオンラインでいつでも承っております。最適プランと正確な見積もりを無料でご提案します。
お気軽にお問い合わせください。


【投稿担当者】

株式会社佐藤塗工/プロタイムズ大分大道店

営業事務:古川

保有資格:SCカラーコーディネーター

【投稿監修】

株式会社佐藤塗工/プロタイムズ大分大道店

総合工事部長:宮田

保有資格:一級建築施工管理技士

     二級土木施工管理技士

     SCカラーコーディネーター

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