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「外壁塗装は塗装会社に頼むと高そうだから、自分で塗れば安く済むのでは?」「ホームセンターで塗料を買えば、DIYでも外壁を塗れるのでは?」と考えたことはありませんか。

確かに、動画サイトや雑誌では外壁塗装DIYの事例が紹介されていて、一見すると自分でも挑戦できそうに見えます。

しかし、実際の外壁塗装は、高所での作業、外壁材に合わせた塗料の選定、下地処理、シーリング処理など、専門知識と技術が必要な工事です。DIYで費用を抑えるつもりが、塗膜の剥がれや雨漏りを招き、再塗装で結果的に高くついてしまうケースもあるのです。

この記事では、外壁塗装DIYの7つのリスク、DIYで対応できる範囲、プロに任せるべき範囲、DIYとプロ依頼の費用比較、プロに依頼するメリットを順番に解説します。

外壁塗装全体の流れや基本知識から確認したい方は、外壁塗装の全知識も参考にしてください。また、外壁塗装をDIYで進める具体的な手順や必要な材料を確認したい方は、DIYに挑戦する前に外壁塗装DIYの実施ガイド(手順・材料)も参考にしてください。

外壁塗装DIYの7つのリスク

まずは、DIYで起こりやすい7つのリスクを、失敗事例とともに紹介します。

リスク① 塗料の選定ミスで剥がれや不具合が起きる

外壁材や既存の塗膜に合わない塗料を選ぶと、密着不良を起こし、剥がれの原因になることがあります。サイディングやモルタル、ALCボードなど、外壁材の種類によって適した塗料や下塗り材が異なるためです。

※サイディング=窯業系・金属系などの板状外壁材。
※ALCボード=軽量気泡コンクリート板。

ホームセンターで「外壁用」と表記された塗料が並んでいても、すべての外壁材に対応しているわけではありません。特に下塗り材は、外壁の素材との相性が塗装後の耐久性を左右する要素のひとつです。

失敗事例として、ホームセンターで購入した塗料をそのまま外壁に塗ったところ、下塗り材が外壁材と合っておらず、数年以内に塗膜が剥がれてしまったケースが見られます。

塗料選びで失敗しないためには、外壁材や下地に合う塗料を選ぶことが重要です。詳しくは、外壁塗装に使う塗料の種類と選び方も参考にしてください。塗装後の剥がれが起きる原因を詳しく知りたい方は、外壁塗装が剥がれる原因と対処法も確認しておくと理解しやすくなります。

リスク② 高所作業による転落事故の危険がある

外壁塗装は、2階部分や軒下、屋根に近い部分など、地上から手が届かない場所での作業が多いです。脚立やはしごだけで高所に登って塗装作業を進めると、バランスを崩したときに転落事故につながる危険があります。

塗装会社の工事では、建物の周囲に足場を設置し、安全帯を使用しながら作業を進めるのが一般的です。足場があることで、安全な姿勢で塗料を均一に塗ることができ、結果として仕上がりの品質にもつながりやすくなります。

※安全帯=落下を防ぐためのベルト型保護具。

2階外壁などをはしごだけで塗装しようとすると、塗料や工具を持った状態で姿勢が不安定になり、転倒・転落につながる危険があります。塗料を持ちながらの作業は片手がふさがる時間が長く、想像以上に不安定です。地上から安全に届かない場所はDIYで対応せず、専門の塗装会社に任せることをおすすめします。

リスク③ 下地処理不足で数年以内に剥がれが再発する

外壁塗装では、仕上がりや耐久性に大きく関わる工程のひとつが下地処理です。高圧洗浄で汚れやコケを除去し、ひび割れ補修や旧塗膜の調整を適切に行うことで、塗料が本来の性能を発揮しやすくなります。

高圧洗浄で汚れやコケを落とし、ひび割れを補修し、古い塗膜を除去し、鉄部のサビを落とすといった工程が不十分だと、新しい塗料がしっかり密着しません。表面だけきれいに塗装できても、下地が整っていないと、数年で塗膜が浮いたり剥がれたりする現象が起こることがあります。

特にチョーキング現象を十分に洗浄しないまま塗装すると、粉の層が塗膜と外壁の間に残り、剥離につながりやすくなります。

※チョーキング現象=外壁を手で触ると白い粉がつく劣化症状。

下地処理を怠ると数年で剥がれが再発する理由もあわせて確認しておきましょう。

リスク④ 塗りムラ・ハケ跡・ローラー跡が目立つ

外壁は面積が広く、塗り継ぎの跡やローラー跡が目立ちやすい場所です。塗料の希釈量、1㎡あたりの塗布量、塗り重ねの乾燥時間、塗る順番のいずれかを誤ると、仕上がりにムラが残ることがあります。

特に日当たりのよい南面や、濃い色の外壁では、わずかなムラも光の加減で目立ちやすくなります。塗料メーカーが指定する基準塗布量を守らずに薄く塗ってしまうと、色が均一にならず、耐久性も低下する可能性がある点に注意が必要です。

失敗事例として、塗っている途中で一部だけ先に乾いてしまい、塗り継ぎ部分に色の濃淡やローラー跡が残ったケースがあります。広い面積を一定のペースで塗り続けるには、経験と段取りが欠かせません。

リスク⑤ シーリング処理の失敗で雨漏り・浸水につながる

サイディング外壁では、外壁材と外壁材の継ぎ目(目地)や、窓まわりに充填されているシーリング材が、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。

※シーリング材=ゴム状の防水材。コーキングとも呼ばれます。

シーリング工事には、古いシーリング材の撤去、プライマーの塗布、新しいシーリング材の充填、ヘラでの押さえといった工程が必要です。撤去不足、プライマー不足、充填不足のいずれかが起こると、見た目はきれいでも内部に隙間が残り、雨漏りや外壁内部の劣化につながる可能性があります。

※プライマー=密着強化のための下塗り材。

失敗事例として、古いシーリングの上から新しいシーリング材を重ねただけで済ませた結果、内部で隙間が残り、雨水が外壁内部に浸入してしまったケースが見られます。シーリング処理は見た目以上に専門性が高く、DIYで失敗しやすい工程のひとつです。

リスク⑥ 工事保証・アフターフォローがない

DIYでは、塗装後に剥がれや不具合が起きても保証はありません。原因の調査や補修も、すべてご自身で対応する必要があります。

一方、塗装会社に依頼した場合は、契約時に保証年数や保証範囲、免責事項を確認できるため、施工後の不具合にも相談先がある状態になります。保証の有無や内容は塗装会社によって異なるため、契約前に書面で確認しておくと安心です。

プロに依頼した場合の工事保証制度を確認しておくと、保証の重要性が分かりやすくなります。

リスク⑦ 材料費・工具代・再施工費でかえって高くつく

「DIYなら材料費だけで済むから安い」と考えがちですが、実際にはさまざまな費用が発生します。塗料(下塗り・中塗り・上塗り)、刷毛、ローラー、養生シート、マスキングテープ、高圧洗浄機、脚立、はしご、場合によっては足場のレンタル費まで必要です。

さらに、施工不良が起きて再塗装が必要になると、結果として塗装会社に最初から依頼するより高くついてしまうことがあります。剥がれた塗膜の除去や、雨漏りで傷んだ下地の補修まで必要になると、費用は一気にふくらみます。

DIYと比較する際は、材料費だけでなく、足場代・下地処理・保証まで含めた総額で考えることが大切です。外壁塗装をプロに依頼した場合の費用相場も参考にしてください。

DIYで対応できる範囲・プロに任せるべき範囲

ここでは、DIYで対応しやすい範囲と、プロに任せるべき範囲を整理します。

DIYで対応しやすい範囲

地上から安全に作業でき、面積が限られている場所であれば、DIYできる場合があります。具体的には、次のような部分です。

・ベランダ床の簡易塗装
・門扉の塗装
・フェンスの塗装
・ウッドデッキの塗装
・物置などの小さな部分塗装

ただし、下地の劣化が激しい場合や、雨漏り・腐食が関係している場合は、自己判断で塗装せず、専門の塗装会社に状態を確認してもらうことをおすすめします。表面だけ塗装しても、内部の劣化は止められないためです。

プロに任せるべき範囲

以下の工事はDIYではなく、塗装会社に任せた方が安心です。

●外壁全面の塗装
●2階以上の高所作業
●屋根塗装
●シーリングの打ち替え
●ひび割れ(クラック)補修を伴う塗装
●雨漏りが疑われる箇所の補修
●外壁材の浮きや反りがある場合の補修

これらの工事は、安全対策、専門工具、施工知識のいずれかが欠けると、施工不良や事故につながる可能性があります。特に屋根塗装やシーリング打ち替えは、建物の防水性能に直結する重要な工事です。

判断に迷ったら建物診断を受ける

外壁の劣化状態は、見た目だけで正確に判断することが難しい場合があります。チョーキング、ひび割れ、シーリングの割れ、外壁材の浮き、雨水のしみなどを総合的に確認したうえで、DIYで対応できる範囲なのか、プロに任せるべき範囲なのかを判断しないといけません。

外装劣化診断士などの有資格者による建物診断を受けることで、ご自宅の現状を把握しやすくなり、無駄な工事や不要なDIY作業を避けることにもつながります。

DIY vs プロ依頼の費用比較

外壁塗装をDIYする場合とプロに依頼する場合の費用を比較してみましょう。

DIYにかかる主な費用

外壁塗装をDIYで行なう場合、次のような費用が必要になります。

・下塗り材
・中塗り、上塗り用塗料
・刷毛、ローラー、バケツ
・養生シート、マスキングテープ
・高圧洗浄機
・脚立、はしご
・足場のレンタル費(高所作業を行なう場合)
・廃材、塗料缶の処分費

塗料は外壁材ごとに下塗り・中塗り・上塗りでそれぞれ専用のものが必要になるため、3工程分の費用がかかります。また、安全に作業するには足場の設置が望ましく、レンタル費用も無視できません。材料費だけでは見えてこない費用が、実は多く存在します。

プロ依頼にかかる費用には施工品質と安全管理も含まれる

塗装会社に依頼する場合の見積金額には、塗料代だけでなく、足場設置、高圧洗浄、下地処理、養生、塗装(3回塗り)、シーリング、現場管理、近隣対応、保証まで含まれるのが一般的です。

単純に「DIYの材料費」と「プロの見積金額」だけを比較すると、判断を誤りやすくなります。プロ依頼の金額には、安全管理や品質管理、塗装後の保証も含まれているという視点を持つことが大切です。

プロに依頼した場合の費用を比較材料として知りたい方は、外壁塗装をプロに依頼した場合の費用相場も参考にしてください。

耐久年数に差が出ると、結果的にDIYの方が高くつくことがある

プロ施工では、下地処理、塗料メーカーが定めた基準塗布量、塗り重ね乾燥時間を管理しながら工事を進めるため、塗料本来の耐久性を発揮しやすいです。

一方、DIYでは下地処理不足や塗布量不足が起こりやすく、施工不良があると塗装後5年以内に剥がれや色あせが目立ってくる可能性があります。

比較の考え方として、プロ施工であれば10年前後を目安に次のメンテナンスを検討できる一方、DIY施工で施工不良があると、それより早い時期に再施工が必要になる場合もあります。

なお、耐久年数は塗料の種類、立地環境、下地の状態、施工品質によって変わるため、あくまで目安として捉えてください。

プロに依頼した場合の3つのメリット

塗装会社に外壁塗装を依頼するメリットは、単にきれいに塗れることだけではありません。

メリット① 工事保証があり、万が一のトラブルにも相談しやすい

塗装会社に依頼すると、施工内容に応じた工事保証やアフターフォローを受けられる場合があります。施工後に剥がれや不具合が起きたときも、相談先があるというだけで安心感が異なります。

保証の有無、保証期間、保証範囲、免責事項は塗装会社によって異なるため、契約前に書面で内容を確認することが重要です。口頭の説明だけで済ませず、保証書として発行されるかどうかを確認しておきましょう。

外壁塗装をプロに依頼した場合の保証の考え方については、プロに依頼した場合の工事保証制度も確認しておくと安心です。

メリット② 素材・劣化状況に合った塗料を提案してもらえる

外壁材の種類、既存塗膜の状態、劣化状況、周辺の気候によって、適した塗料や下塗り材は変わります。塗装会社に依頼すれば、建物診断の結果をもとに、必要な補修内容と、外壁に合う塗料を提案してもらえます

塗料のグレード(シリコン系、フッ素系、無機系など)だけでなく、外壁材との相性や下塗り材の組み合わせまで確認できる点が、DIYとの違いです。せっかく高グレードの塗料を選んでも、下塗り材との相性が悪ければ性能を発揮しにくくなるため、専門知識を持つ担当者に提案してもらいましょう。

メリット③ 近隣への配慮・養生・現場管理まで任せられる

外壁塗装では、塗料の飛散、塗料のにおい、高圧洗浄の作業音、車両の出入りなど、近隣の方への配慮が必要になる場面が多くあります。塗装会社に依頼すれば、養生作業、着工前の近隣挨拶、工事工程表の作成、現場管理まで一括で対応してもらえます

特に住宅が密集している地域では、施工品質だけでなく、近隣トラブルを未然に防ぐ配慮も重要です。職人の身だしなみや挨拶への姿勢も、塗装会社を選ぶ際の判断材料のひとつになります。

プロへの依頼を検討する方へ

DIYではなく塗装会社に依頼する場合は、見積金額だけで判断するのではなく、建物診断の丁寧さ、見積もりの分かりやすさ、保証内容と免責事項、施工実績、地域での対応力をあわせて確認することが大切です。

塗装面積の算出方法も、図面や実測をもとに算出する方法が一般的なため、根拠を示してもらえるかどうかも判断材料になります。

大分市周辺で外壁塗装を検討している場合は、地域の気候(温暖多湿、梅雨、台風など)や建物の劣化傾向を理解している地元の塗装会社に相談するのもおすすめです。施工実績や診断内容も含めて判断しましょう。

DIYではなくプロへの依頼を検討している方は、信頼できる外壁塗装業者の選び方も確認しておくと安心です。

まとめ:外壁塗装DIYは「ハイリスク・ローリターン」。迷ったらプロに相談を

外壁塗装DIYは、初期費用を抑えられるように見える一方で、塗料選定ミスによる剥がれ、高所からの転落、下地処理不足、塗りムラ、シーリング失敗による雨漏り、保証なし、再施工費の発生といった、無視できないリスクを抱えています。

DIYで対応しやすいのは、地上から安全に作業でき、面積が限られた場所に限られます。外壁全面、屋根、シーリング打ち替え、高所作業を伴う工事は、安全と耐久性の観点から塗装会社へ依頼することを検討してみてください。

外壁塗装をDIYするか、プロに任せるか迷っている方は、外壁塗装の全知識も参考にしながら、工事全体の流れを確認しておきましょう。相談先を選ぶ際は、信頼できる外壁塗装業者の選び方も確認し、診断内容や保証内容まで比較することが大切です。

DIYとプロ依頼のどちらが適しているか迷う場合は、まず建物の状態を確認して判断する方法もあります。大分市周辺で外壁塗装をご検討中の方は、建物診断を通じて、DIYで対応できる範囲と専門工事が必要な範囲をご案内していますので、お気軽にご相談ください。

建物の外壁材や劣化状況を確認したうえで、DIYで対応できる範囲と、プロに任せるべき範囲を分かりやすくご説明します。

投稿担当者
株式会社佐藤塗工| プロタイムズ大分大道店 
営業事務: 古川
保有資格: SCカラーコーディネーター
投稿監修
株式会社佐藤塗工| プロタイムズ大分大道店 
店長  : 佐藤
保有資格: 外装劣化診断士 二級土木施工管理技士 ドローン検定一級

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